技術講座 超音波技術の新しい展開
EUSでみる消化管
村田 洋子
1
,
鈴木 茂
1
,
光永 篤
1
,
林 和彦
1
,
中村 真一
1
,
太田 正穂
1
,
星野 容子
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.243-247
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900282
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消化管におけるEUSの適応
消化管における超音波内視鏡の適応は,大きく3つある.①消化管壁内外の腫瘍診断による治療方針決定(癌進行度診断,粘膜下腫瘍診断など),②治療効果の判定,③超音波下治療である.③については,欧米では積極的に行われているが,本邦では,報告例は少ない.そこで今回は,主に①,②の手技,実施上の工夫について報告し,③については欧米文献を参考にしていただきたい.
①における主な適応疾患には,癌の深達度診断,特に治療上問題となるmとsm癌の鑑別,T4の診断,リンパ節転移診断,良悪性鑑別を含めた粘膜下腫瘍診断,胃静脈瘤の血行動態などが挙げられる.
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