Japanese
English
特集 食道癌治療への集学的アプローチ
画像診断はどう役立っているか
Impact of preoperative staging in esophageal cancer
村田 洋子
1
,
鈴木 茂
1
,
中村 英美
1
,
林 和彦
1
,
光永 篤
1
,
長廻 紘
1
,
井手 博子
1
,
山田 明義
1
,
羽生 富士夫
1
1東京女子医科大学消化器病センター
キーワード:
食道癌
,
深達度診断
,
リンパ節診断
,
超音波内視鏡
Keyword:
食道癌
,
深達度診断
,
リンパ節診断
,
超音波内視鏡
pp.1117-1123
発行日 1993年9月20日
Published Date 1993/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901238
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食道癌における画像診断の果たす役割は,①早期発見,診断,②正確な進行度診断である.内視鏡では,早期発見,さらに表面からの深達度,癌浸潤範囲の決定が行える.超音波では縦断像からの深達度診断,粘膜下の浸潤範囲,壁内転移診断が行える.CT, MRIでは近年新しい機械の導入により他臓器浸潤診断の性能が向上した.一方,リンパ節転移の質的診断も将来可能となると考えられた.このように種々な画像診断を組み合わせることにより,より正確な進行度診断が可能となった.したがって,画像診断の進歩により内視鏡下粘膜切除,縮小手術,さらに術前化学療法も適切な症例に行えるようになったと考える.
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