Japanese
English
特集 肝囊胞性病変―画像と病理
線毛性前腸性肝囊胞
Ciliated Hepatic Foregut Cyst:Clinical Aspects and Radiologic Features
角谷 眞澄
1
,
藤永 康成
1
,
黒住 昌弘
1
Masumi KADOYA
1
,
Yasunari FUJINAGA
1
,
Masahiro KUROZUMI
1
1信州大学医学部放射線医学
1Department of Radiology,Shinshu University School of Medicine
キーワード:
線毛性前腸性肝囊胞
,
先天性肝囊胞
,
超音波検査
,
CT
,
MRI
Keyword:
線毛性前腸性肝囊胞
,
先天性肝囊胞
,
超音波検査
,
CT
,
MRI
pp.41-48
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100510
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要旨 線毛性前腸性肝囊胞(ciliated hepatic fore-gut cyst:CHFC)は,肝組織内に迷入した細気管支に由来すると考えられている前腸性囊胞で,肝左葉内側区を中心とする肝表直下に好発する.偽重層性線毛上皮,上皮下結合織,平滑筋層,線維性被膜からなる特徴的な4層構造の囊胞壁を有し,上皮が分泌した蛋白,脂質,カルシウム成分などの内容液成分の性状や濃度が画像所見を多彩に修飾する.画像診断上,しばしば囊胞性腫瘍や乏血性充実性腫瘍などとの鑑別が問題となるが,CHFCの特徴を認識していれば鑑別は比較的容易である.先天性肝囊胞に分類される本疾患の病因,病理組織,臨床像,画像所見,鑑別診断などについて概説した.
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