Japanese
English
特集 肝細胞癌との鑑別を要する良性腫瘤―画像と病理
Budd-Chiari症候群にみられる再生結節
Regenerative Nodules of the Liver in Budd-Chiari Syndrome
出町 洋
1
,
鵜浦 雅志
2
Hiroshi DEMACHI
1
,
Masashi UNOURA
2
1富山県立中央病院放射線科
2富山県立中央病院内科
1Department of Radiology, Toyama Prefectural Central Hospital
2Department of Internal Medicine, Toyama Prefectural Central Hospital
キーワード:
Budd-Chiari症候群
,
肝臓
,
再生結節
,
肝細胞癌
Keyword:
Budd-Chiari症候群
,
肝臓
,
再生結節
,
肝細胞癌
pp.47-50
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900248
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
疾患概念 肝部下大静脈の閉塞,肝静脈の閉塞による血流異常を主たる病態とするBudd-Chiari症候群の発生頻度は低いこともあり,これに合併する肝腫瘍に遭遇する確率も低い.Budd-Chiari症候群に合併する肝腫瘤には肝細胞癌と再生結節が知られている1~4).これら肝腫瘍の発生原因は確立されていないが,臨床的には両者の鑑別は患者の予後を占うのみならず,治療方針の決定にも極めて重要である.ここでは再生結節の画像の典型的な症例を提示するとともに,肝細胞癌との鑑別点について記載する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.