Japanese
English
特集 肝細胞癌との鑑別を要する良性腫瘤―画像と病理
肝内胆管腺腫
Intrahepatic Bile Duct Adenoma;Distinction from Other Hepatic Tumors
田嶋 強
1,2
,
本田 浩
2
,
黒岩 俊郎
2
,
吉満 研吾
2
,
入江 裕之
2
,
相部 仁
2
,
篠崎 賢治
2
,
増田 康治
2
Tsuyoshi TAJIMA
1,2
,
Hiroshi HONDA
2
,
Toshirou KUROIWA
2
,
Kengo YOSHIMITSU
2
,
Hiroyuki IRIE
2
,
Hitoshi AIBE
2
,
Kenji SHINOZAKI
2
,
Kouji MASUDA
2
1国立病院九州がんセンター放射線科
2九州大学医学系研究科臨床放射線科学教室
1Department of Radiology, National Kyushu Cancer Center
2Department of Clinical Radiology , Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
キーワード:
良性肝腫瘍
,
肝内胆管腺腫
,
画像診断
,
CT
,
血管造影
Keyword:
良性肝腫瘍
,
肝内胆管腺腫
,
画像診断
,
CT
,
血管造影
pp.31-36
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900245
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疾患概念 肝内胆管腺腫は稀な肝腫瘍である.良性で臨床症状を呈することは少ない.開腹術あるいは剖検時に偶然発見されることが多いが,画像検査により発見された報告も見られる.
本症の特徴は,肝辺縁に位置し,円形の境界明瞭で小さな腫瘤である.Vascularityはさまざまであるが,hypervascularを示し遷延性あるいは遅延性濃染を示す場合が多い.存在部位や大きさが災いし,画像で捉えにくいことがあり,読影の際には注意が必要である.鑑別疾患としては,肝細胞癌のほか転移性肝癌や肝内胆管癌などが重要である.
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