胆嚢動脈造影下CTおよび胆管造影CTから再構成したvirtual cholangioscopy（VCS）の検討

Virtual Cholangioscopy Reconstructed from CT Arteriography with Selective Catheterization of the Cystic Artery and CT Cholangiography

　胆嚢動脈造影下CTおよび胆管造影CTから得られたデータを用いて胆嚢および胆管内腔の疑似内視鏡像であるvirtual cholangioscopy（VCS）を作成した．胆嚢癌において隆起性病変3例，陥凹性病変1例を明瞭に描出でき，胆管癌4例すべてで閉塞部位を描出できた．胆嚢および胆管粘膜の微細な病変の観察はまだ困難であるが，比較的低侵襲に胆嚢および胆管内腔を観察でき，肝門部胆管の複雑な解剖を正確に把握できた．今後空間分解能の向上とともに胆道系の有用な検査になると考えられた．