特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅰ.総論
3)単純CT,造影CT
桑原 遼
1
,
木戸 晶
1
R. Kuwahara
1
,
A. Kido
1
1京都大学大学院医学研究科・医学部放射線医学講座
pp.693-698
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000908
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CTはコンピュータ断層撮像法(computed tomography)の略称で,被検者に360度方向からX線を照射し,X線の投影データを計算機上で再構成することで人体の断面像や三次元情報を得る撮像法である。CT画像はX線の透過しやすさを白黒の濃淡として画像化しており,生体組織の特徴を反映した画像が得られるMRIと比べると組織間コントラストは劣る。一方,① 短時間に広範囲の撮像が可能なこと,② 高い空間分解能を持つこと,は大きな長所であり,腹痛など諸症状の原因検索から悪性腫瘍の病期診断まで広く日常臨床に用いられている。
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