Japanese
English
特集 早期肝細胞癌の画像診断update
各論
虎の門病院におけるEOB-MRIの肝細胞相で検出される乏血性結節の自然経過
Natural history of hypointense nodules detected by hepatobiliary phase of EOB-MRI
斎藤 聡
1
Satoshi SAITOH
1
1虎の門病院 肝臓センター
1Department of Hepatology,Toranomon Hospital
キーワード:
EOB-MRI
,
乏血性結節
,
肝細胞癌
,
多血化
Keyword:
EOB-MRI
,
乏血性結節
,
肝細胞癌
,
多血化
pp.351-358
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100586
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
EOB-MRIの肝細胞相で検出される乏血性306結節に関して経過観察を行った.サイズの変化は増大80%,不変16%,消失4%であった.累積多血化率は1年12%,2年33%,3年52%で,多血化時の腫瘍径は中央値13mm,多血化寄与した因子は直径11mm以上であった.EOB-MRIの肝細胞相で検出される乏血性結節の過半数以上は多血化する早期肝細胞癌である.多くは緩やかに増大し,その過程で多血化がみられる.直径10mm以下ではほかの画像診断では描出困難なことが多く,厳重なフォローアップが必要で,10mm超に増大すると多血化しやすく,乏血性であっても他画像で描出可能であれば,治療を検討すべきである.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.