Japanese
English
特集 肝囊胞性病変―画像と病理
肝囊胞
Hepatic Cyst
岩崎 隆雄
1
,
西岡 可奈
1
,
小暮 高之
1
,
三上 恵美子
1
,
菅野 記豊
1
,
下瀬川 徹
1
Takao IWASAKI
1
,
Kana NISIOKA
1
,
Takayuki KOGURE
1
,
Emiko MIKAMI
1
,
Noriatu KANNO
1
,
Tooru SIMOSEGAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器病態学
1Department of Gastroenterology Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
肝囊胞
,
complicated cyst
,
多発性肝囊胞
,
ethanolamine oleate
,
肝囊胞硬化療法
Keyword:
肝囊胞
,
complicated cyst
,
多発性肝囊胞
,
ethanolamine oleate
,
肝囊胞硬化療法
pp.25-34
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100508
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要旨 単純性肝囊胞の典型像を呈示するとともに,complicated cyst,symptomatic cyst,poly-cystic liverの画像および特徴を呈示した.囊胞内出血の場合,USでは蜂巣状を呈す多彩な内部エコーが出現するが,CTではこれに対応する所見がほとんど認められない,というのが1つの特徴と考える.MRIのT2強調像はUSに類似した画像を呈した.T1強調像では信号強度の上昇を認めた.治療を要する症候には,黄疸,腹部圧迫症状,腹痛,肝機能障害が見られた.腹痛を呈した2例の内容液は褐色に混濁しており,囊胞内出血例であった.外側区域ないしはS6に存在する囊胞が長期間かかって増大し,腹腔内に突出することによって圧迫症状を呈するのがsymptomatic cystの1つの典型と考える.
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