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特集 IPMT由来浸潤癌と通常型膵管癌の違い
IPMTと通常型膵臓癌の併存
Intraductal Papillary-mucinous Tumor of the Pancreas Concomitant With Ductal Carcinoma of the Pancreas
山口 幸二
1
,
川本 雅彦
1
,
白羽根 健吾
1
,
蘇 東明
1
,
許斐 裕之
1
,
田中 雅夫
1
Koji YAMAGUCHI
1
,
Masahiko KAWAMOTO
1
,
Kengo SHIRAHANE
1
,
Dongming SU
1
,
Hiroyuki KONOMI
1
,
Masao TANAKA
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
1Department of Surgery and Oncology,Graduate School of Medical Sciences,Kyushu University
キーワード:
膵臓癌
,
IPMT
Keyword:
膵臓癌
,
IPMT
pp.53-58
発行日 2004年1月15日
Published Date 2004/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100370
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要旨 自験例膵臓癌と膵管内乳頭腫瘍(IPMT)では,各々10%ごとにIPMTと膵管癌の同時性/異時性合併が認められ,IPMTとは別の膵管に粘膜内癌を含めた早期膵癌が見出されたことより,IPMTが早期膵臓癌の発見に繋がる可能性がある.胃や大腸などの消化管腫瘍では早期癌は隆起性増殖を主体とし浸潤傾向の少ない隆起性と浸潤傾向の強い陥凹型とに大きく分けられる.IPMTや通常型膵臓癌はともに膵管上皮由来の腫瘍である.膵管由来の腫瘍を他の消化管由来の腫瘍と同様に考えると隆起型のIPMTと陥凹型由来の浸潤性膵管癌に分類される可能性があり,今後の検討が期待される.
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