講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第1回)【新連載】
腫瘍のイメージング
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.105-109
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100256
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Q君はK大学の後期研修医.大学ではCTやMRIなどを目にすることも多く,ある程度の画像なら読める.しかし,毎日先輩の読影を見よう見まねで勉強しているが,最近病棟の雑用も多く,あまり画像診断についてしっかり勉強していないので,ちょっぴり自信もない.今さら,放射線科の先生に聞いても「そんなことも知らないの」と馬鹿にされそうだし….しかし,一発奮起して恥を忍んで,放射線診断科のY教授に日頃聞けないことをいろいろとぶつけてみた.
さあ,今回は癌の巻.
Q君[質問1] まず,基本的な質問からなのですが,どうして癌はダイナミックCTやMRIで濃染されるのですか.
Y教授 われわれがダイナミックCTでみられる腫瘍の濃染について考える前に,造影した場合にどのようなことが起こっているのかもう一度考えてみよう.
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