技術講座 ERCP関連手技のコツ―私はこうしている―
最終回 EBDとENBD
藤井 常志
1
,
西川 智哉
1
1市立旭川病院消化器科
pp.789-796
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100236
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はじめに
内視鏡的逆行性胆道ドレナージEBD(endoscopic biliary drainage)1),内視鏡的経鼻胆道ドレナージENBD(endoscopic nasobiliary drainage)2)はいずれも,内視鏡的逆行性膵胆管造影法ERCP(endoscopic retrograde cholangiopancreatography)の手技を応用した経乳頭的胆道ドレナージ法であり,EBDは乳頭部から短いステントチューブを挿入し胆道と十二指腸を内瘻化する方法で,ENBDは乳頭部から胆道内に長いチューブの一端を挿入し,他端を鼻腔から体外に出す経鼻的外瘻法である.それぞれのドレナージ法には長所,短所があり,原因疾患の病態に応じて選択する必要がある.本稿では処置具の種類(メタリックステントを除く),手技の実際とコツ,留置後の管理について解説する.
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