Japanese
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特集 早期肝細胞癌の画像診断基準に迫る
SPIO-MRIからみた早期肝細胞癌の治療適応
Diagnostic Importance of SPIO Enhanced MRI in Decision Making for the Treatment of Early Hepatocellular Carcinoma
泉 並木
1
Izumi NAMIKI
1
1武蔵野赤十字病院消化器科
1Division of Gstroenterology and Hepatology,Musashino Red-Cross Hospital
キーワード:
肝腫瘍
,
生物学的悪性度
,
Kupffer細胞
,
SPIO
,
血流診断
Keyword:
肝腫瘍
,
生物学的悪性度
,
Kupffer細胞
,
SPIO
,
血流診断
pp.59-64
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100123
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要旨 肝腫瘍性病変の生物学的悪性度診断は一般に動脈・門脈血流の変化で評価される場合が多いが,MRI用SPIO造影剤の開発によりKupffer細胞の多寡の面からの解析が可能になった.血流変化とKupffer細胞の多寡が一致しない結節が存在し,異なる面からの結節の生物学的悪性度評価が可能である.CTHA・CTAPを行う場合には血流診断の感度や特異度が高いが,MDCTで評価する場合には感度・特異度とも低下する.肝腫瘍性病変の経過観察を行う場合や,血流診断のみで確定が得られない場合には,SPIO-MRIによるKupffer細胞の多寡を参考に用いることが重要である.
消化器画像2006 ; 8 : 59-64
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