misdiagnosisに学ぶ
―術前診断―非機能性膵島腫瘍疑い
岡部 義信
1
,
菅 偉哉
1
,
斉藤 文彦
1
,
内藤 嘉紀
2
,
朽網 留美子
3
,
品川 正治
4
,
豊永 純
5
,
佐田 通夫
1
,
木下 壽文
3
1久留米大学第2内科
2久留米大学病理
3久留米大学外科
4久留米大学放射線科
5久留米大学消化器病センター
pp.599-603
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100067
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画像診断に際しては見落としがないように心がけるとともに,何らかの所見が発見されたときは臨床情報を参考に,適切な順に最小限の検査を追加し確定診断に導くことが患者の利益につながる.しかしながら,臨床情報から先入観に捉われると,思わぬ誤診に陥ることがある.
■症例提示
57歳,女性.
主訴 特になし(膵頭部腫瘤性病変精査).
現病歴 人間ドックでCA19―9値の軽度上昇を指摘され,精査を目的に当科を受診した.腹部超音波検査で膵頭部に腫瘤性病変を認め,精査加療目的で当科入院となった.
既往歴 虫垂切除術(20歳時),卵巣腫瘍摘出術(29歳時,詳細不明),胆囊摘出術(33歳時,胆石),子宮筋腫摘出術(42歳時).
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