学会印象記
Neuroscience 2018(2018年11月3〜7日,サンディエゴ)
大滝 博和
1
1昭和大学医学部解剖学講座顕微解剖学部門
pp.630-632
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201328
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はじめに
2018年11月3〜7日に米国の西海岸,メキシコとの国境に近いサンディエゴで開催された北米神経科学大会(Neuroscience 2018)に参加した。この大会は,神経科学分野では世界最大の参加者および規模を誇る北米神経科学学会(Society for Neuroscience)の第48回目の年次大会である。
私は,まだ大学院生であった2001年のサンディエゴ大会からほぼ毎年参加している。サンディエゴだけでも6回目となり私が神経科学を学び始めてから最も多く参加している学会であり,訪れている都市でもある。近年は米国北部の都市(2019年はシカゴ)でも開催されるようになったが,ここ20年近くは米国でも比較的南部の暖かい都市(サンディエゴ,ニューオリンズなど)でほぼ11月のこの時期に開催されてきた。米国の研究者にとっては冬を迎える前に暖かい地域で英気を養うための学会とも聞いたことがある。サンディエゴは日本からの直行便もあり,アクセスもとてもよくなっているため日本からも多くの参加者がいる。日本では11月は少し寒さを感じ始める頃であるが,ここサンディエゴは何度来ても西海岸の少し乾燥した温暖な気候と強い日差しが迎えてくれる。私にとっては北米神経科学大会,特にこのサンディエゴの大会は,1年間,日夜研究に取り組んだご褒美であり,少し遅い夏休みともなっている。
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