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今月の表紙
河村 満
1
,
岡本 保
2
,
菊池 雷太
3
1奥沢病院
2富坂診療所
3汐田総合病院神経内科
pp.1452-1453
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200935
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一目みれば,写真に写る症例1)が翼状肩甲だということはおわかりになると思います。では,この症例の翼状肩甲が何に起因するものかわかりますか。
翼状肩甲とは,肩甲骨の内側縁,下角が後方へ突出する徴候で,特に腕を前方に挙上するときに顕著になります。原因は,前鋸筋を中心とした肩甲骨の運動に関与する筋群の筋力低下で,これは主として前鋸筋-長胸神経-第Ⅶ頸神経根,僧帽筋-第Ⅺ脳神経の麻痺によって起こります。
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