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今月の表紙
河村 満
1
,
岡本 保
2
,
菊池 雷太
3
1昭和大学病院附属東病院
2富坂診療所
3汐田総合病院神経内科
pp.290-291
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200741
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今月の表紙はマリー(Pierre Marie;1853-1940)による論文「肢端巨大症」1)からの写真です。肢端巨大症(acromégalie)は,当時マリー病と呼ばれたように,マリーが1886年に命名した疾患です2,3)。その一番の特徴として手,足そして頭部の非先天性肥大が記載されています。
この1886年の原著でマリーはサルペトリエール病院の「シャルコー教授外来部門」で自らが経験した2例を報告し,さらに自験例と同じ疾患とみられる過去の報告例5例を紹介しています。つまり,この疾患の記載自体は以前からあったものの,特別な疾患としては認識されていませんでした。それに対しマリーは共通する特徴を持った1つの疾患概念であることに着目し,丹念に調べまとめ上げたということのようです。
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