書評
「臨床研究マスターブック」―福井次矢 編
堀内 成子
1
1聖路加看護大学・母性看護学
pp.953
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101602
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コクラン共同計画が,国民保健サービスの一環として始まり,EBMが浸透していった英国でこの原稿を書いている。ICM(国際助産師連盟)評議会への出張で会議漬けだが,気がかりなものをカバンに入れてきた。1つは締め切りが迫っているこの書評であり,もう1つは戻ってきたばかりの英文論文の査読結果である。指摘事項は,予測していなかった内容なので返答に時間が必要で,少し憂うつな気分だ。
『臨床研究マスターブック』の著者7人のうち,5人が所属している聖ルカ・ライフサイエンス研究所臨床疫学センターは,聖路加国際病院のグループ施設である。提供する医療の質を高めるために設置され,スタッフは自ら臨床研究を行うだけでなく,医療にかかわるすべての人々が行う研究をサポートする体制がとられている。
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