Japanese
English
Neurological CPC
Flail arm syndromeを呈し,速やかに呼吸不全に至ったALSの48歳男性剖検例
An Autopsy Case of Amyotrophic Lateral Sclerosis Presenting with Flail Arm Syndrome and Rapid Progression of Respiratory Failure
桑原 宏哉
1
,
内原 俊記
2
,
河村 満
3
,
井口 保之
4
,
織茂 智之
5
,
後藤 淳
6
,
鈴木 正彦
7
,
田久保 秀樹
8
,
福田 隆浩
9
,
藤ヶ﨑 純子
9
,
星野 晴彦
10
Hiroya Kuwahara
1
,
Toshiki Uchihara
2
,
Mitsuru Kawamura
3
1東京都立墨東病院内科
2東京都医学総合研究所脳病理形態研究室
3昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門
4東京慈恵会医科大学神経内科
5関東中央病院神経内科
6済生会横浜市東部病院脳神経センター脳血管内科
7東京慈恵会医科大学葛飾医療センター神経内科
8財団法人東京都保健医療公社荏原病院神経内科
9東京慈恵会医科大学神経病理
10東京都済生会中央病院神経内科
pp.639-650
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200193
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症例提示1
臨床医(桑原) 現在,私は東京医科歯科大学に在籍しておりますが,東京都立墨東病院に勤務していたときに経験した症例を発表させていただきます。私が墨東病院に在籍していたのは2年弱ですが,この症例は経過の速い筋萎縮性側索硬化症(ALS)だったので,最初から最後まで主治医として診ることができました。その後,幸い病理についても自分で解析する機会をいただけたことで,個人的に非常に印象深い,記憶に残っている症例です。それでは,症例の提示から始めます。
症例は48歳の男性です。主訴は,右腕が上がらないということです。
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