学会印象記
International Psychogeriatric Association International Meeting 2012(2012年9月7~11日,ケアンズ)
田渕 肇
1
1慶應義塾大学医学部精神神経科学教室
pp.106-107
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101401
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2012年9月7~11日の間,オーストラリアのケアンズ市においてInternational Psychogeriatric Association International Meeting 2012が開催された。国際老年精神医学会(International Psychogeriatric Association:IPA)は,世界的に増加していく高齢者の問題を検討するため,“Better Mental Health for Older People”をミッションに設立された学術団体であり,1982年に第1回総会がエジプトのカイロで開催された。1985年の第2回総会以後は2年ごとに学術総会が開催され,昨年2011年には第15回総会がオランダのハーグで開催されている。IPAでは総会が開催されない年度にもInternational Meetingという形式で学術会議が開催されており,2010年のスペインに続き,今回2012年には本会議の開催となった。
会場は,ケアンズ市のほぼ中心部にあるCairns Convention Centreが使用された(写真1)。ケアンズ市は比較的小さな街であり,しかもオーストラリアにおける代表的なリゾートの1つでもあるため,会場近くには多くのホテルが建ち並んでいた。そのため,われわれを含めた多くの参加者が,滞在先から徒歩で会場に通うことができたであろうと思われる。ケアンズは日本から7時間程度のフライトで行くことができ,時差もほとんどなく,南半球のため日本とちょうど季節が逆になるためか,街中ではおそらく観光客であろうと思われる日本人の姿も多く見られた。
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