増大特集 痛みの神経学―末梢神経から脳まで
扉
pp.1202-1203
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101332
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特集の意図
神経障害性疼痛は,一次性には末梢神経障害後のNa+チャネル強発現による痛覚線維の自発発射により始まるが,慢性経過の中で感作が中枢に向けて後根神経節感覚ニューロン,脊髄後角,大脳辺縁系へと拡大し複雑な病態を呈する。これまでは末梢神経(生理学),脊髄(分子生物学),大脳辺縁系(画像診断)の研究が,あまり接点のないままそれぞれ進められてきたが,本特集では神経障害性疼痛(慢性疼痛)の病態と治療作用点について末梢神経から大脳辺縁系までを整理し,痛み診療の現状と展望を総合的に示すことを試みた。
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