Japanese
English
Neurological CPC・135
構音障害と歩行障害で発症し,初期に右優位上下肢失調症状が目立った71歳の女性例
A 62 Year-old Female with Cerebellar Ataxia and Vertical Gaze Palsy
長島 優
1
,
百瀬 義雄
1
,
清水 潤
1
,
崎山 快人
1,2
,
齊藤 祐子
2,3
,
辻 省次
1
,
村山 繁雄
2
,
井上 聖啓
4
1東京大学医学部神経内科
2東京都老人総合研究所高齢者ブレインバンク
3東京都老人医療センター剖検病理科
4東京慈恵会医科大学神経内科
pp.687-696
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100300
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司会 1例目は,「構音障害と歩行障害で発症し,初期に右優位上下肢失調症状が目立った71歳の女性例」と題するもので,長島先生にお願いします。
症例呈示
主治医 症例は,死亡時には71歳でしたが,初診時主訴は,呂律がまわらない,歩行困難,右手が使いにくいということでいらっしゃいました。既往歴として,64歳時に大腸癌の手術を行い,生活歴は特記すべきことはありません。家族歴を見ますと,実兄はパーキンソン病でした。寡動,右手の安静時振戦などを認めており,L-dopaに反応がありまして,眼球運動障害・構音障害・小脳症状は認めておりません。
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