一般医のための画像診断読影セミナー 急性腹症の画像診断・1
腹痛・嘔吐・右大腿部痛にて発症した94歳,女性
竹智 義臣
1
,
川野 勝二
2
1宮崎市郡医師会病院外科
2宮崎市郡医師会病院放射線科
pp.1142-1143
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901052
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高齢女性が腹痛・嘔吐を主訴に来院した場合,閉鎖孔ヘルニアによる腸閉塞の可能性も考慮に入れておかなければならない.
閉鎖神経の圧迫による大腿部痛(Howship-Romberg徴候)を伴うことがあるのも特徴である.
閉鎖孔ヘルニアの腸管脱出が大きいとそけい部エコーでも診断できるし,疑診例には閉鎖孔CTを撮ることにより確定診断が付けられる.
腸管壊死を来す率が高いため,早期診断・早期治療が必要である
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