学会印象記
第13回欧州脳神経外科学会印象記(9月3日~7日,Glasgow)
野手 洋治
1
1日本医科大学多摩永山病院脳神経外科
pp.284-285
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100245
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欧州脳神経外科学会は通常「EANS」と略され,「European Association of Neurosurgical Societies」が正式名称である。本学会は4年に1回,ヨーロッパのいずれかの国で開催される。当初この学会は「European Congress of Neurosurgery」と呼ばれており,第1回はSwissのZurichで開催された(会長はKrayenbulh先生)。その後,第4回のCzechoslovakia(当時)のPrahaより,現在のEANSという呼称に変更され,現在に至る。したがって本学会は第1回から現在に至るまで,約50年の歳月が流れたということになる(Table)。
私自身は,1987年にSpainのBarcelonaで開催された第8回から出席し,今回まで6回連続して参加している。したがって,第8回の初参加から既に20年の歳月が過ぎたわけである。私の脳神経外科医としての歴史を照らし合わせると,本学会の影響およびその体験が私自身の歴史といっても過言でないほど,この学会に対して私自身「強い思い入れ」を持っている。本学会に6回連続して出席・発表を行っていると,自ずから本学会の歴史的変化や各学会の特徴がみえてくる印象がある。
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