学会印象記
第16回欧州脳卒中学会(2007年5月29日~6月1日)
内山 真一郎
1
1東京女子医科大学医学部神経内科学
pp.1392-1393
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100198
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本学会(European Stroke Conference:ESC)は日本脳卒中学会総会や米国心臓学会/米国脳卒中学会(AHA/ASA)主催の国際脳卒中学会(International Stroke Conference:ISC)より歴史は浅いが,欧州連合(Euroean Union:EU)の発足・拡大とともに誕生・発展し,EU諸国のコンセンサスに基づくガイドライン(European Stroke Initiative)や主要な大規模臨床試験の開鍵結果が発表されるようになり,最近ではEU以外の諸国からの演題や出席者も増加している。今回はスコットランドのグラスゴー市で開催された(写真1)。
グラスゴーは,スコットランドの首都であり,人口100万人弱の中規模都市であるが,古さと新しさが混在しており,多くの歴史的建造物がある中に,活発な経済・商業活動も感じられる街である(写真2)。学会期間中は天候に恵まれず,というかこれが典型的なスコットランドの天候といえるのかもしれないが,連日重苦しい雲が立ち込め,毎日のように雨がぱらついた。今年のヨーロッパは記録的な猛暑となり,この時期も東欧諸国では気温が既に30℃を超えていたらしいが,グラスゴーに限っては昼でも10℃をやっと超える程度で,肌寒く,まだ冬のようにジャンパーやコートを身にまとっている人達も少なくなかった。
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