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第13回国際頭痛学会は2007年6月28日から7月1日まで4日の日程で,Carl Dahlof教授会長(写真1)のもとストックホルムで開催された。本学会は隔年で開催されており毎回参加者が増えている。今回は約1,500名の大盛会であった。第12回大会が京都で開催されたこともあって,日本からの参加者がこれまで以上に多く60名以上であった。
初日は開会式に先立って,5つの教育コースが平行して行われた。「小児期・青年期の頭痛」,「群発頭痛,三叉神経・自律神経性頭痛(TAC)」,「ヒトおよび動物の頭痛モデル」,「頭痛治療の基本」,「難しい症例の診断と治療」が取り上げられ,診療と研究のホットな話題がバランスよく選ばれていた。開会式に引き続き,「Pain and Inflammatory Mechanisms」のテーマのもと会長シンポジウムが行われた。このシンポジウムは国際頭痛学会長坂井文彦教授(北里大学神経内科)と大会長Dahlof教授のお二人の司会で進められ,「Pro-inflammatory Mediators」(SD Brain),「Sensory innervation of the skull: possible role in the pathophysiology of migraine headache」(R Burstein),「Links between cortical waves and migraine pain」(A Charles),「The Role of Cortical Spreading Depression (CSD) in Migraine」(MA Moskowitz)といった内容で,最近の頭痛研究の進歩を最先端の研究者が解説した。
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