報告記
第17回国際生体磁気学会報告記(2010年3月28日~4月1日)
平田 雅之
1
1大阪大学脳神経外科
pp.1168-1169
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101310
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第17回国際生体磁気学会(The 17th International Conference on Biomagnetism)がSelma Supekを会長として,2010年3月28日~4月1日にクロアチアのドブロブニクのリゾートホテルRixos Libertas Dubrovnikで開催された.今回私はオランダの研究者と共同で頭蓋内脳波を用いた脳信号解析に関するシンポジウムを企画したので,そのmoderatorとして,ポスター発表を行う当科の後藤助教とともに参加した.
ドブロブニクは「アドリア海の真珠」と呼ばれ,欧州では人気のリゾート地である.近年は日本でもツアー旅行の広告にしばしば見かけ,人気のようである.学会時にはオフシーズンであったため,リーズナブルな値段で会場のリゾートホテルに宿泊することができたが,ハイシーズンではとても手の出ないような値段になるとのことであった.写真1に示すようなすばらしい立地のホテルで部屋からの眺めもすばらしく,家族を連れてくればよかったと,国際学会で初めて思った.ただ,ユーゴスラビア内戦が1991年にあり,当時は市街地が爆撃を受け相当な被害を受けたようである.実際,家の壁や塀に爆弾の弾跡がそこここにあり,当時の戦闘の激しさがうかがい知れた.爆撃による被害を復旧する時に美しくリニューアルして一流の観光都市として生まれ変わったとのことでもあった.このように観光にはうってつけのロケーションであったため,学会の合間をぬって夜・昼と旧市街地に繰り出して食事や観光を楽しむ参加者も多かった(写真2).
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