特集 臓器炎症からみた糖尿病および糖尿病性合併症
歯周病と慢性炎症
西村 英紀
1
1九州大学大学院歯学研究院 口腔機能修復学講座歯周病学分野
キーワード:
グラム陰性嫌気性菌
,
脂肪細胞—マクロファージ相互作用
,
糖尿病
,
エピカテキン
Keyword:
グラム陰性嫌気性菌
,
脂肪細胞—マクロファージ相互作用
,
糖尿病
,
エピカテキン
pp.868-872
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200775
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POINT
・歯周病はグラム陰性嫌気性菌の感染で惹起される感染症であり,自覚症状に乏しいため未治療のまま放置され,慢性化しやすい.
・こうして放置されると,局所のみでなく生体に軽微な慢性炎症が惹起される.特に脂肪組織の炎症を助長すると考えられる.
・歯周病による軽微な慢性炎症は耐糖能に影響を及ぼす.よって的確な炎症のコントロールが重要である.
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