Perspective◆展望
糖尿病食事療法は生活の質(QOL)を下げるのではないか
石井 均
1
1奈良県立医科大学 糖尿病学講座
pp.411-412
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200431
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私事だが昨年12月のある日,急性腰痛症になった.前日外来診察終了後からかなり程度の強い痛みがあり,横になって仕事をする状態ではあったが,当日起床時には少し回復していた.いつものように椅子に座って靴下をはきかけた時,左の腰に激痛が走った.通常と性質が異なり,痛いだけではなく,“いやーな気分を連れてくるような”ものであった.
その瞬間から,立っているのはもちろん,座っても,全く痛みは軽くならなかった.ただ,横になるとわずかだが凌げた.時間が来たので出かけたが,電車の35分がつらかった.一分,一秒が過ぎるのをジリジリしながら数えていた.文字通りの意味で,身体的に「居ても立ってもいられない」状態だなと思った.
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