Japanese
English
特集 糖尿病医療学の時代—糖尿病患者のこころを支える
〔要約〕病いと人間的体験—慢性の病いと共に生きること
〔Summary〕Illness and Human Experience:Living with human experience
Kleinman Arthur
1
,
皆藤 章
2
Arthur Kleinman
1
1Harvard University
2京都大学大学院教育学研究科
1Harvard University
pp.286-287
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200120
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糖尿病と他の慢性疾患〜医学への挑戦
慢性の病いを生きる者にとって,「機能」は考慮すべき重要な事項である.慢性の病いと関係して起こる痛みや息切れ,虚弱性,易疲性.これらすべての実に些細な症状の変化が,日常生活のなかでの活動や家族とともに過ごすことができるか否かに影響を与えることになる.慢性の病いを抱えて生きる時に,このような些細なことがとてつもなく重要な違いにつながることを医療者が知っておくことは重要である.
この変化を,新しいスタイルの患者-医師の関係性のなかで管理していくことが大切である.ここでいう関係性とは,医師が助言者となって,患者を中心に,患者の責任性を強調して,より広範にわたるセルフケアを巡って,患者・家族とともに協働していく関係のあり方を意味している.
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