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特集 糖尿病患者の健康寿命を延ばす―先手を打つ実臨床
Ⅰ癌で手遅れにしないために
自覚症状が出る前に乳癌,婦人科癌を見つけ出す
Catching the early signs of breast and gynecological cancer
藤井 健夫
1
,
中野 絵里子
2
1聖路加国際病院 腫瘍内科
2聖路加国際病院 オンコロジーセンター
キーワード:
①乳房視診
,
②乳房触診
,
③不正性器出血
Keyword:
①乳房視診
,
②乳房触診
,
③不正性器出血
pp.496-498
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101554
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はじめに
わが国の乳がん検診,子宮頸がん検診はOECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国のなかで最低レベルに位置している.欧米先進国の検診受診率が70%以上であるのに対し,わが国は20~30%と受診率がかなり低い1, 2).
乳癌と子宮頸癌は早期発見することでより良好な予後が期待できるというランダム化臨床試験のデータもあり,この2つの癌についてはまず検診を適切なタイミングで受けさせることが最初のポイントとなる.
乳癌,子宮頸癌や卵巣癌はライフスタイルの変化に伴いその罹患率は年々上昇傾向である.仕事,育児,あるいは主婦として最も活動的である年代がこれら悪性腫瘍の好発年齢であることもあり,女性にとって問題となる癌の一つであるといえる3).
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