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特集 糖尿病患者の健康寿命を延ばす―先手を打つ実臨床
Ⅰ癌で手遅れにしないために
自覚症状が出る前に腎尿路系腫瘍を見つけ出す
Early diagnosis of urogenital cancer
太田 信隆
1
1焼津市立総合病院 泌尿器科
キーワード:
①腎癌
,
②膀胱癌
,
③前立腺癌
Keyword:
①腎癌
,
②膀胱癌
,
③前立腺癌
pp.493-495
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101553
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2009年の厚生労働省の統計によれば,全死因に占める疾患別の順位は悪性新生物が最も多く30.1%を占めており,そのうち腎尿路癌は前立腺癌を筆頭に尿路上皮癌,腎癌などがしばしばみられる癌である.なかでも前立腺癌は2005年,男性の癌の罹患率で胃・肺に次いで第3位の罹患率であり,早期診断および早期治療が求められている.
古典的には泌尿器癌は肉眼的血尿,排尿障害,腹部腫瘤などの症状で受診することが多かったが,今日は自覚症状から診断される方よりも検診あるいはスクリーニング検査から診断される方が多い.エコー検査,尿検査,血中腫瘍マーカー測定などを適切に行うことで腎尿路癌は死亡率を大きく下げることの可能な癌である.
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