特別企画 Master's Case File◆心に残った症例
彼岸花の鎮魂歌
酒井 庸禎
1
1酒井内科・皮フ科
キーワード:
奇形児
,
妊娠糖尿病
,
遺伝
Keyword:
奇形児
,
妊娠糖尿病
,
遺伝
pp.413-415
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101530
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本稿の題名は大森安恵先生(東京女子医科大学糖尿病センター教授)の名著の題名をそのまま使用させていただきます.
1992年の秋,当院で開催した「糖尿病教育講演会」に大森安恵先生をお招きした.大森先生は「無給医局員でいた頃妊娠し,産婦人科医に『安産ですよ,もうすぐ生まれますよ』と言われたのに,生まれた子どもは死んでいました.その悲しみは,男の方には絶対にわからないことであり,死産を経験した方には,非常によくわかる悲しみだと思います.」というお話をされた.
前回の「心に残った症例」〔酒井庸禎(2013)糖尿病診療マスター11:90-91〕にならい,妊婦・出産にまつわる3症例をエッセイ風にまとめてみた.
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