特集 Brush Up! CDE Caseで学ぶインクレチン
Ⅱ各論
インクレチン製剤にどう対応しているか―管理栄養士の立場から
吉内 佐和子
1
,
木村 穣
2
1関西医科大学附属枚方病院 栄養管理部
2関西医科大学 健康科学科
キーワード:
①食事療法
,
②GLP-1受容体作動薬
,
③減量
Keyword:
①食事療法
,
②GLP-1受容体作動薬
,
③減量
pp.285-288
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101502
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はじめに
インクレチン関連薬には,インクレチンの一つであるGLP-1の代わりに受容体に結合することで,インスリン分泌を促進するGLP-1受容体作動薬と,DPP-4というインクレチンを切断し不活性化するホルモンの作用を除外し,インクレチン濃度を上昇させるDPP-4阻害薬の2種類がある.
GLP-1受容体作動薬は低血糖の心配が少なく,食べる食事の内容(糖質の比率など)によって血糖値がばらつくことが少ないと考えられている.またGLP-1は食欲抑制作用,胃の排出を抑制,心筋保護作用や心機能改善効果も認められており,GLP-1受容体作動薬は体重を減少させる特徴ももつ点でも注目されている.
本稿では,当院肥満外来通院患者におけるGLP-1受容体作動薬を使用した症例の減量経過を中心に報告する.
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