どうする?! 糖尿病患者のCommon Disease対応
腰痛
古川 真
1
1釧路赤十字病院 内科
pp.196-199
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101478
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症例呈示
77歳,女性.
▶現病歴 20年前より糖尿病を指摘され,近医にて加療されていた.3年前左股関節の変形性関節症の手術の際にHbA1c 9.5%(以下,すべてNGSP値)と血糖コントロール不良を指摘されていた.食事療法とインスリングラルギン10単位,グリメピリド2mg,メトホルミン750mgにて加療され,HbA1c 6.3%まで改善していた.左股関節は人工骨頭置換術を施行され,杖歩行が可能な状態まで改善していた.
今回,2週間前ぐらいより腰が痛くなり,杖で歩くのも難しくなってきたため,かかりつけの整形外科を受診したが,「腰はなんともない」と言われたとのこと.しかし安静を保つも腰痛の改善なく,心配して様子を見に来た娘さんが,腰痛のためベッド上で身動きできなくなっている状態を発見,当院に救急車で搬送された.
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