今月の主題 「考える」診断学—病歴と診察のEBM
考える診断学の実際
common symptoms and signs編
腰痛
菅田 文彦
1
,
鈴木 康夫
1聖マリアンナ医科大学内科
pp.1476-1478
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907617
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腰痛は,上気道炎に次いで外来初診時に多い主訴であるが,2週間持続的に腰痛を訴える患者は多くはなく,大部分は対症療法に反応する.しかしながら,時には特殊な治療を必要とする癌や重症感染症の1症状であることや外科的治療を要する疾病の場合もあるので,注意深い評価が肝要である.正しい診断を迅速に得るためには,①問診(病歴),②診察,③画像診断を含めた臨床検査が重要であるが,適切な検査を行い,専門医への紹介の必要性を決定するためには,問診と診察を特に注意深く行う必要がある.したがって本稿では,この2点を中心にEBMに基づいた腰痛へのアプローチを試みていく.
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