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特集 各種ガイドラインを糖尿病治療に生かすには
ステロイドを使う可能性のある疾患のガイドライン―各ガイドラインはステロイドによる糖代謝異常をどのように記載しているか
Guidelines for diseases for which steroids may be used: How each guideline describes glucose metabolism abnormalities induced by steroids
中塔 辰明
1
1岡山済生会総合病院 糖尿病センター
キーワード:
①ステロイド
,
②ステロイド糖尿病
,
③糖代謝異常
,
④ガイドライン
Keyword:
①ステロイド
,
②ステロイド糖尿病
,
③糖代謝異常
,
④ガイドライン
pp.171-177
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101472
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はじめに
ステロイド薬は抗炎症作用や免疫抑制作用などさまざまな薬理作用を有しており,自己免疫疾患をはじめとする種々の疾患の治療に必要不可欠の薬剤となっている.一方で,ステロイド薬にはさまざまな副作用が存在するため,使用の際には副作用に対する十分な注意と対策が必要不可欠である.ステロイド薬よる副作用には糖代謝異常の他,消化性潰瘍,骨粗鬆症,感染症,白内障,無菌性骨壊死,肥満などがあるが,本稿ではそのなかの糖代謝異常に焦点を絞り,各種疾患ガイドラインにおいてステロイドによる糖代謝異常がどのように記載されているかについて述べる.またステロイド薬投与時の血糖コントロールについて,自験例をもとに血糖モニタリングの留意点について述べる.
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