特集 Brush Up! CDE 症例から考える糖尿病療養指導
Ⅶそのほか
インスリン注射を打ち忘れる症例に対する対応
福田 正博
1
1ふくだ内科クリニック
キーワード:
①インスリン注射
,
②DPP-4阻害薬
,
③打ち忘れ
,
④グラルギン
Keyword:
①インスリン注射
,
②DPP-4阻害薬
,
③打ち忘れ
,
④グラルギン
pp.267-270
発行日 2012年3月31日
Published Date 2012/3/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101345
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症例1 28歳 女性 1型糖尿病
24歳で糖尿病を発症,当初より1日4回のインスリン療法を導入され治療中もコントロール不良であった.今回,転居に伴い当院を受診.当院においても,付き合いなど外食が多く,しばしば食直前の超速効型インスリンを忘れたり,また夕食が遅くなった時はそのまま寝入ってしまい眠前の持効型インスリンを打ち忘れることが多いという.SMBGは機器は持っているが最近あまり測っていない.当院初診時,尿中Cペプチドは28μg/gCr(空腹時1回尿)とインスリン分泌能力はある程度残存している.
身長155cm,50kg,血圧120/82mmHg.尿一般:糖(3+)蛋白(-)潜血(-)ケトン(-).HbA1c(JDS値)9.5%,随時血糖266mg/dL,GAD抗体陽性.
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