特集 Brush Up! CDE 症例から考える糖尿病療養指導
Ⅶそのほか
民間療法を次々とためす患者への対応
淺川 久美子
1
1福井大学医学部附属病院
キーワード:
①糖尿病療養指導
,
②民間療法
,
③健康食品
,
④サプリメント
Keyword:
①糖尿病療養指導
,
②民間療法
,
③健康食品
,
④サプリメント
pp.271-274
発行日 2012年3月31日
Published Date 2012/3/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101346
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症例 65歳 女性 2型糖尿病
A氏主婦(民生員),夫と姑(ほぼ寝たきり)の3人家族,娘2人は嫁いでいる.身長154.5cm,体重55.5kg,BMI 23.3,IBW 52.5kg,HbA1c(JDS値)8.9%.
糖尿病神経症:下肢振動覚の低下,糖尿病網膜症:PDR,糖尿病腎症:1期.
アマリール®(1mg)2T(朝),アクトス®(15mg)0.5T(朝),セイブル®(50mg)3T(分3食前)の内服治療行っていた.しかし,コントロール不良のため,外来でランタス眠前4単位導入指示となり医師から療養指導の依頼があった.インスリン開始に対する思いを確認すると,患者は「HbA1cがまた上がったし,前からインスリンは勧められていたから仕方ないです.でも,ダイエットにいいと友人から勧められ,ここ2カ月朝食の時にプロテインの粉末スプーン1杯を水500mLに溶かして飲んでいたのに残念です」と話した.その後も療養指導のたびに,青汁,ギムネマ茶,キクイモパウダーのほか,セサミンE,ブルーベリーのサプリメントを含め次々と試していることやその効果について熱心に話をされた.
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