特集 Brush Up! CDE 症例から考える糖尿病療養指導
Ⅱ食事療法
間食や夜食のかくれ食いを見つけたら?―明日につながる一言とは
吉内 佐和子
1
1関西医科大学附属枚方病院 栄養管理部
キーワード:
①間食
,
②目的の明確化
,
③行動変容
Keyword:
①間食
,
②目的の明確化
,
③行動変容
pp.187-189
発行日 2012年3月31日
Published Date 2012/3/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101328
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例 43歳 男性 2型糖尿病
体重67kg,身長165cm,BMI 24.6kg/m2.
10年前,初めて糖尿病を指摘された際,他院にて教育入院し食事・運動療法を実施することで20kgの減量に成功し,血糖値も改善された経験のある患者さんです.その後,服薬がなくなったこともあり,治療を自己中断されていました.今回,目に異常を感じ受診したところ,HbA1c(JDS値)12.5%,前増殖糖尿病網膜症を認め,眼科の治療と血糖コントロール目的で入院されインスリンを導入することになりました.入院前の面接で,仕事は自営業の電気店を継いでおり,10年前には間食をやめて減量し,その後体重のリバウンドはないものの,中断後は仕事中に缶コーヒーを飲むことや,仕事の訪問先で菓子類を出されることが多いため間食が増え,夕食後に事務仕事をしながらスナック菓子を食べることが習慣となっていたことがわかっています.入院後,インスリン導入や合併症に対する理解はよいと思われましたが,間食をやめることが難しいようで,同室者から間食や就寝後に何か食べているようだ,と言う話が聞かれました.また,ゴミ箱に0kcalの清涼飲料水のペットボトルが捨てられているのを何人かのスタッフが見ています.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.