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特集 健康食品にどう対応するか―スタッフと患者の思い
Ⅴ健康食品,私はこう指導する
糖尿病療養指導における機能性食品の有用性
Clinical usefulness of functional food for diabetic patients
福田 正博
1
1ふくだ内科クリニック
キーワード:
①機能性食品
,
②フォーミュラダイエット食
,
③寒天
Keyword:
①機能性食品
,
②フォーミュラダイエット食
,
③寒天
pp.54-56
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101289
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患者が相談しやすい環境作りが大切
糖尿病の基本療法は言うまでもなく食事療法であり,健康食品は避けて通れない問題である.大阪府内科医会で診療所に通院中の患者を対象に健康食品についてアンケート調査1)を行ったところ,患者の70%がなんらかの健康食品やサプリメントを摂取した経験があった.しかしそのことを主治医に申告しているとの回答は12%に過ぎず,大半の患者は医師の知らないところで摂取していた.さらにそのような食品を始めるにあたり医師に相談したという回答はわずか4%であった.相談しない理由としては,なんとなく医師は健康食品に否定的で相談しにくく,怒られそうという意識があるようである.
そこで当院では,健康食品にかかわる第一歩として相談しやすい環境作りを行っている.具体的には,難消化デキストリン含有のお茶などの保健機能食品やアスパルテームといった代用甘味料,寒天を利用した低カロリー食品などを医師と栄養士で検討し,有用性が期待できる食品を選び,パンフレットやサンプル品を院内でディスプレイし,食品について医師である院長をはじめ医療スタッフに相談しやすい雰囲気作りをしている(Box 1,2).
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