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特集 糖尿病治療薬の2面性―糖代謝以外の作用にも目を向ける
ⅠOAD(経口糖尿病薬)の血糖降下以外の作用
α-グルコシダーゼ阻害薬―糖代謝改善を超える作用があるのか?
Do α-glucosidase inhibitors have potential benefits beyond glucose-lowering effect?
長坂 昌一郎
1
1自治医科大学 内科学講座内分泌代謝学部門
キーワード:
①持続血糖モニター
,
②食後高血糖
,
③HbA1c
,
④1
,
5-アンヒドログルシトール
,
⑤動脈硬化
Keyword:
①持続血糖モニター
,
②食後高血糖
,
③HbA1c
,
④1
,
5-アンヒドログルシトール
,
⑤動脈硬化
pp.403-407
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101211
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はじめに
α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)は,わが国ですでに20年近く使われてきた経口血糖降下薬であり,ブドウ糖の吸収遅延により食後の高血糖を抑制するユニークな薬物である.このような作用により,アカルボースとボグリボースについては,境界型から糖尿病への進展抑制のエビデンスも発表されている.また血糖コントロール改善に加えて,動脈硬化抑制に関する新たな付加価値の可能性についても報告が増えている.本稿では,まずα-GIによる血糖コントロール改善について,持続血糖モニター(continuous glucose monitoring : CGM)による症例などを示し,次に動脈硬化抑制に関する知見を概説する.
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