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Brush Up!CDE●糖尿病療養指導士講座 第6回
自験例の書き方(症例)から学ぶ糖尿病療養指導―理学療法士編
Brush UP! CDE
長田 芳幸
1
,
千田 泰健
2
1釧路赤十字病院 リハビリテーション科部
2釧路赤十字病院 薬剤部
pp.692-695
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101129
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□糖尿病療養指導士としての理学療法士の役割
運動療法は食事療法・薬物療法とともに糖尿病治療における3本柱の1つであります.運動療法の効果はBox 11)に示すようにさまざまであります.また,合併症を認めない2型糖尿病では積極的に運動を勧められますが,糖尿病合併症やその他の合併症を有する場合は注意しなければなりません(Box 2)2).
行動変容のステージの観点では,前熟考期の患者に教科書的な運動を指導してもあまり効果はないでしょうし,運動に対して拒否を示すことがあるかもしれません.また,運動が習慣化している維持期の患者でもさまざまなイベントによって運動が中断する可能性がありますので,どのようなときに運動が中断しやすいのかを理解し,それを予測して対策を立て,運動習慣をより強固なものにしなければなりません.運動習慣を身につけるポイントとしていくつか挙げられます.運動の記録をつけることで,自分の行動を評価し,それをもとに反省したり対策を考えたりできます.成果が確認された場合は,励みや動機づけとなり,運動を続けたいという気持ちが強くなります.
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