Master Interview●インタビュー
21世紀の糖尿病診療―糖尿病はどこまで治せるか―片桐秀樹先生(東北大学大学院医学系研究科代謝疾患学分野教授/代謝疾患医学コアセンター長)に聞く
片桐 秀樹
1,2
,
𠮷岡 成人
1東北大学大学院医学系研究科代謝疾患学分野
2代謝疾患医学コアセンター
pp.566-578
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101123
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2型糖尿病を考えるうえで,4つの病態が問題となります.それらは,①肝臓,脂肪細胞,筋肉などの末梢組織におけるグルコース摂取の低下,②肝臓からのグルコース放出の増加,③インスリン分泌の低下,④膵β細胞のアポトーシスです.これらの病態は1つひとつ独立したものではなく,多くの臓器がそれぞれの情報を交換して恒常性(ホメオスタシス)を維持していると考えられています.今回は,自律神経系を介した臓器間ネットワークによる糖・エネルギー代謝の調節メカニズムについて先進的な研究成果をあげている片桐秀樹先生に「21世紀の糖尿病治療―糖尿病はどこまで治せるか」というタイトルでお話しいただこうと思います.
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