特集 糖尿病診療の将来展望 10 Topics
VI.Total Discussion
座談会「糖尿病診療の将来への展望」
武田 倬
1
,
難波 光義
2,3
,
今川 彰久
4
,
𠮷岡 成人
5
1鳥取県立中央病院
2兵庫医科大学内科学糖尿病科
3兵庫医科大学病院
4大阪大学大学院内分泌・代謝内科学
5NTT東日本札幌病院糖尿病内分泌内科
pp.663-674
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101122
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𠮷岡 本日の座談会では,「糖尿病診療の将来への展望」ということでお話を進めていきたいと思います.
私が大学を卒業した昭和56(1981)年は,患者さんの手によるインスリン自己注射が厚生省(現,厚生労働省)によって認可された年です.当時,糖尿病治療に用いられる経口薬はSU薬がほとんどでした.グリベンクラミド(オイグルコン®,ダオニール®),トルブタミド(ラスチノン®),クロールプロパミド(ダイアビニーズ®)などの使い分けが治療の主体で,インスリンもブタインスリン製剤,ウシインスリン製剤が使用されていた時代です.
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