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特集 タバコとアルコール―その似て非なるところ
アルコールの常用は糖尿病によいか悪いか
Evening drink:good or bad for diabetes?
後藤 由夫
1,2
1日本臨床内科医会
2東北大学
キーワード:
①糖尿病性神経障害調査票
,
②飲酒習慣
,
③神経障害
Keyword:
①糖尿病性神経障害調査票
,
②飲酒習慣
,
③神経障害
pp.545-549
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100997
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□はじめに
飲酒習慣の有無は調査対象に偏りがあればどのようにでもなる.統計は対象に偏りのないことが前提である.
筆者は1999年より日本臨床内科医会に入会,その会長として1万8千名の会員の活動方針を考える立場になった.会員には個人開業の方が多いが,また病院勤務の方もあり,その他多様である.これらの人たちが一緒になって同じことをやれないか考えた.糖尿病はありふれた疾患なのでその調査研究を行うことを考えた.
その場合,ただアンケート調査を行うだけでも症例数が多ければ,わが国の糖尿病の特徴が現われると考えられたが,それでは調査に動きがないので,症状を聞くとともに,ハンマーでアキレス腱を叩き,また音叉で足趾の振動覚,音叉の金属部分を触れ冷覚,爪楊子で足指を突いて痛覚,などの検査を行うことにした.
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