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Updates 2009●糖尿病学の進歩
ヘモグロビンA1C国際標準化とその問題点
Standardization of HbA1C and its point of issue
三家 登喜夫
1
1和歌山県立医科大学医学部臨床検査医学
pp.64-67
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100914
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ヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合(糖化:glycation)したものがHbA1Cである.これは,グルコースは自由に赤血球膜を通過できること,赤血球内にはグルコースが結合する相手であるヘモグロビンが充分量存在することより,ヘモグロビンの糖化はグルコース濃度に依存するということを利用したものである.赤血球の寿命を考慮すると,HbA1Cの血中濃度は過去1~2カ月間の血糖コントロール状態を反映すると考えられており,世界中で糖尿病患者の血糖コントロールの指標として用いられている.2007年にHbA1Cの国際標準化1)が提唱されたが,本稿ではこれに伴う問題点などについて述べる.
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