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Research Note●研究ノート
インスリン顆粒動態シミュレーターの開発―シミュレーションによるインスリン分泌の可視化
Simulation of insulin granules dynamics
須永 泰弘
1
,
柴崎 忠雄
1
,
高橋 晴美
1
,
川原 康弘
1
,
福島 光夫
1
,
清野 進
1
1神戸大学大学院医学研究科細胞分子医学
pp.453-455
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100854
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◆膵β細胞のシミュレーション
近年の計算機能力の向上に伴ってシミュレーションは工学分野で特に発展してきたが,医学分野への応用は始まったばかりである.現在膵β細胞でのインスリン分泌機構は主要な分子基盤が明らかとなり,グルコースやスルホニル尿素薬などの刺激に対するシグナル伝達機構の解析も進んでいる1,2).最近これらの情報をもとに膵β細胞での反応を数式で表現し,計算機内でインスリン分泌をシミュレーションしようとする試みがなされている.しかし,計算機能力の限界から,ほとんどが細胞内を均一と仮定したシミュレーションである.近年計算機能力の急速な向上とともに細胞内を時間的・空間的に考慮したシミュレーションが可能になりつつある.
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