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お正月とお餅の話,インスリン注射部位を確認してみよう
酒井 庸禎
1
1酒井内科・皮フ科
pp.52
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100779
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1月に来院する糖尿病患者さんのほとんどが血糖コントロールが悪くなっています.「お正月でお餅やミカンを食べ過ぎたのか?」と考えるのが一般的ですが,1月は年の初めです.インスリンの注射部位に皮下硬結ができていないか,総点検をしてみましょう.
インスリン自己注射を開始する際には,注射部位を毎回変えるように指導していますが,この指導を忠実に守っている患者さんは意外に少ないと思われます.インスリンの吸収は皮下血流の多い所では早くなります.したがって腹壁>上腕>大腿の順にインスリン効果が速やかに出現することはよく知られた事実です.
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