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特集 高齢者糖尿病にどう向き合うか―Balanced overview
高齢者2型糖尿病の生活習慣への介入
Modification of life style
相澤 徹
1
1信州大学医学部医学教育センター
キーワード:
①食事療法
,
②運動習慣
Keyword:
①食事療法
,
②運動習慣
pp.475-479
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100705
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高齢でも生活習慣改善は糖尿病管理の基礎.一病息災をめざす優しい支援.
生活習慣への介入の意義は
糖尿病のマネジメントでは,合併症をもたない患者ではその発症阻止,軽度の合併症をもつ患者ではその正常化と進行阻止,進行した合併症をもつ患者ではその進行阻止・遅延,が目標となる.その集大成として,QOLの向上,そして生命予後の改善がもたらされる.高齢者でも生活習慣への介入は,良好な血糖,血圧,脂質,体重の管理を得るために有用で,それだけでデータの正常化をもたらすこともある.そして,生活習慣への介入は副作用がなく,低コストである.しかし,生活習慣への介入は,「患者のやりたいことを制限し,やりたくないことを強いることになる」場合が多い.糖尿病では,ほとんどの場合,一生続く極めて長期の管理が必要となるので,「やりたいことを制限し,やりたくないことを強いる」ことは最小限にしたいものである.
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